2008年 夏 創立60周年記念谷川合宿(8/12〜17)
   
一の倉沢に定置テントを設営・横山ファイトで集う山男 (8/14夕撮影)(カーソルを触れると名前が出ます)

 期  日;2008年8月12日(火)〜17日(日)
 場  所;谷川岳一ノ倉沢出合
 メンバー;CL.金井良一、L.西村文貴、金元一郎、原 和雄、石川 誠、神谷 進、加藤平二、杉山利雄
       三島安治郎 千田茂夫 下越田功 柴崎研一 田中勝治 鈴木輝明、浦野一夫、大和義孝
                               計16名(敬称略)
 概  要
 今年の夏山合宿は会創立60周年に当り現役・OB合同の記念合宿とし、谷川岳一ノ倉沢出合にBCを置き活動する事にした。
 参加者は80才台から30才台までの16名で、各人、都合の良い日に入山し、一ノ倉沢出合キャンプをベースに思い思いのコースを登った。
 8/12に先発隊の金元、神谷、加藤、柴崎は入山し、一ノ倉沢出合にBCを設営し、翌13日からは2日間掛け土樽から蓬峠を越えBCに至る コースの山行を行った。
 8/13昼には千田、下越田、田中がBCに入り、翌14日に天神峠に登った、なお、下越田はBCに戻ることなく帰宅した。
 8/13夜に三島、金井、西村がBCに入り、翌14日は一ノ倉沢南稜を登り、15日は金井、西村でゼニイレ沢を遡行する。
 8/14は原、石川、大和がBCに入った、翌15日は原が単独で天神平から谷川岳に登た、石川は柴崎と2日間掛け、湯檜曽川本谷を遡行した。
 8/15昼過ぎに鈴木輝、浦野がBCに入った、鈴木輝、浦野は土樽から吾策新道を登り、巌剛新道を下り16日に合流する予定でいたが 天候が悪く山行を中止し直接BCに来た。
 8/15は湯檜曽川隊、ゼニイレ沢隊を送り出した後、残った者全員で幽ノ沢出合、一ノ倉沢を散策した。
 8/16朝、杉山がBCに入った。
 8/14と15日の夜は通常は禁止している合宿中の飲酒を今回は良いことにし、酒を酌み交わしながら思い出話に花を咲かせ、横須賀山岳会の歌や 山の歌等を歌い大いに盛り上がり親睦を深めた。
 8/16朝は田中、浦野、三島、金井、西村が帰宅、残りの者はその晩に湯檜曽温泉・永楽荘で打ち上げをするので、ゆっくりし午後に BCの撤収をする。
 湯檜曽川本谷のサポートに原、千田、杉山が残り、金元、加藤、神谷、鈴木輝、大和はカマボコ天幕、炊事道具等を撤収し台車に積み 永楽荘に向かい先発した。
 8/16夜は10人が残り永楽荘で温泉に入り打ち上げを行い。8/17朝、解散した。

   各自の入山期間を纏めると次の表の通りである。
表
                                     表をクリックすると拡大します。
 また、合宿中の山行は次の通りで、記録も山行毎にまとめた。   
合宿中の山行
No.月  日山  行メンバー記 録 者
18/12設  営金元、神谷、加藤、柴崎神 谷 
28/13天神峠千田、田中、下越田田中、千田
38/13,14蓬峠越え金元、神谷、加藤、柴崎神 谷 
48/14大源太山柴 崎柴 崎 
58/14一ノ倉沢南稜金井、西村、三島西 村 
68/14,15入山/天神平〜谷川岳 原 
78/15ゼニイレ沢遡行金井、西村西 村 
88/15,16湯檜曽川本谷遡行石川、柴崎柴 崎 
98/15幽ノ沢出合・一ノ倉沢散策金元、千田、神谷、加藤、
三島、田中、大和
千 田  
108/12〜16ベースキャンプ(BC)生 活  千 田  
118/16,17撤収/サポート/打ち上げ金元、原、千田、石川、神谷、加藤、 杉山、鈴木、柴崎、大和 原 


            山行したルートの概念図を示す。丸付数字は上表のNo.を示す。
   概念図 
             

1.設 営  (神谷 記)
 メンバー : 金元、加藤、神谷、柴崎
 8月12日(火)
  横須賀を金元、加藤、神谷、柴崎の4名で7:00出発。
  順調に関越道水上ICを降り、谷川岳ドライブインで昼食(ここは土合山の家経営)。
  この店で、登山指導センター下のお土産店「エーデルワイス」の駐車をお願いする。
  ゲートから先は通行止めなのでお土産店の駐車場に加藤車を入れ、台車に荷物を移し、いざ出陣。
  指導センタで登山計画書を提出する。台車がゲートを通過できないので開けてもらいマチガ沢出合〜一の倉沢出合へと向かう。
  台車前方で引く者2名、後ろで押す者2名の珍道中の始まり。ハイカー達が我々の格好を見て不思議そうな顔をして行き交う。
  最初はぎごちなく進んでいたが、次第に呼吸が合ってきて、難なく一の倉沢出合に到着。
  計画の段階でキャンプ場にテントを張る意思がなく、出合い手前の右側に設営開始。
  (通行止めなので車が入ってこない利点を生かす)。
   荷揚げ 
台車を引く先発隊
マチガ沢出合 
マチガ沢出合
   一ノ倉沢 
尾根を回り込むと一ノ倉沢が見える
   食事
設営が終了し食事を取る
テント 
一ノ倉沢の岩壁を正面に見る場所にテントを張る
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2.天神峠   
 メンバー : 千田、下越田、田中
(田中 記)
 8月13日
  石川宅前8:30=13:50水上IC=14:45天神ロープウエイ土合駅15:35〜16:50一ノ倉BC

  下越田、田中で石川宅前を出発、関越道三芳手前から渋滞、水上ICを出たところで雨、コンビニで買い物をして 天神平ロープウエイの駅で千田さんと合流、千田さんの持ってきた食糧を分担して一ノ倉の出合いえと向かう。
  雨もあがつたのでのんびり歩きながら一ノ倉の出合のテントに16時50分到着。
  テントに入って見ると中に水がたまっていた、きれいに拭いてから外にあったブルーシートをテントに掛ける。

 8月14日
  一ノ倉BC7:30〜8:30ロープウエイ土合駅9:00天神峠〜9:45谷川岳への分岐10:00〜10:20   天神平12:25〜12:40登山センター〜14:00一ノ倉BC

  南稜隊 三島、金井、西村の三人を見送った我々はBCを7時30分に出てロープウエイ土合駅へのんびりと 向う途中で背中に子供を乗せた猿に会う。
  そしてロープウエイで天神平へそこからリフトに乗り換え天神峠へそのころから雨が降り出す。
  雨具を付けて南面の見える一番高い所へ行く夏休みなので大勢の人だ、視界はハッキリしていて谷川岳は 手に取るように見える。
  そのままリフトを下らず谷川岳へ向う散策コースを谷川岳と天神平の分岐まで下る、そして12時25分に天神平 に戻る、そのころには雨もやみ日が差してくる。
  そして三人で食堂に入りコーヒータイム、その後、下越田さんが下山するので別れる千田さんと私はベンチに 座って景色を見ながら昼食を食べのんびりする。そしてロープウエイで下りBCへ帰る。

(千田 記)
 8月14日
現役組の登攀パーティを送り出し、レトルトのご飯に納豆、漬物の山ではちょっと贅沢な朝飯をゆっくり食べ、昨 日登ってきた林道を散策気分で天神峠へ向かう。
ロープウエイ、リフトを乗り継ぎ天神峠まで一気に高度を稼ぐ。
 天神峠展望台に着く頃より雨がパラパラと降り出したので雨具を取り出す。雨は大したことなく展望を楽しみ、 小雨の中下山、天神尾根分岐に到着する頃より雨も上がり晴れ間も出てくる、気温も上昇し蒸し暑くなる。天神 平で休憩し下越田と別れる。我々はゆっくり天神平で前身にマイナスイオンを浴び空気を腹一杯吸い込み鋭気 を養う。
 今までの山行では味わえなかった充実感で心身ともに、リフレッシュ出来た一時であった。眼前には白毛門、 朝日岳、そして西黒尾根上部越しに谷川岳、景色を堪能しながらゆっくり昼飯を食べ下山する。
 秋の様な陽射しの中、散策気分でBCを目指す。途中赤とんぼが帽子の上にちょこんと止まり羽を休める光景 もあり楽しい林道歩になった、一の倉沢のテント場には14:10頃到着する。まだ日は高い、既に蓬越えパーティ が帰幕しておりヤッチョの出迎えを受ける。
夜は今回の合宿参加メンバーが略揃い大いに盛り上がる。
   天神平駅のゴンドラ  
天神平駅のゴンドラの下に見える谷川岳
   天神峠の鳥居  
天神峠の鳥居
   天神平からの谷川岳  
天神平からの谷川岳
   天神平駅前  
天神平駅前の田中、千田、下越田
   天神峠からの谷川岳  
天神峠からの谷川岳
   朝日岳  
天神平にて左から笠ヶ岳、朝日岳、白毛門
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3.蓬峠越え   (神谷 記)
 メンバー:金元、加藤、柴崎、神谷

  8月13日(水)、14日(木)は蓬峠を土樽側(蓬沢)から登り、峠で一泊し、湯檜曽川に降りるコースを4名で行く。

 8月13日(水)晴れのち雨
  一の倉沢出合(BC)から土合駅まで歩き、越後湯沢駅からタクシーで登山口まで入る。天候は晴れで、日差しが強い。
  蓬沢沿いをビスタリ、ビスタリで1ピッチ30分〜40分間隔。
  夕方までに蓬峠に着けば良く、急ぐ必要はない。ただ柴崎は今日、大源太山に登るつもりらしく、先を急がす気配だ。 他の3名は最初からその気はなくマイペース。
  沢筋から離れ、尾根の急登を1時間30分位登ると武能岳からの稜線が視界に入って来た。
  カンカン照りで風がなく全身汗でグッショリ。何本かの枝沢を横切りコースは楽になり、今晩と明日の水4?を補給。
  蓬峠の小屋は見えないが峠が近いことは最後の水場に小屋の30?入りポリタンが置いてある事で判断できた。
  この頃より空模様が怪しくなり先を急ぎ、14時過ぎ小屋に着く。雨がぽつぽつと降り始め小屋の中に入る。
  小屋はこじんまりとして、20人位が寝れる。寝具はシュラフと布団。自炊場はなく、外との事。
  今日は予約者少ないので寝室上段でコンロOKとの事。
  15時過ぎ2人連れがびしょ濡れで小屋に着く。湯檜曽川馬蹄形を天神平から白ガ門方向に縦走するらしい。
  小屋のおやじはなかなか面白い人で、べらんめい調でいろいろ話しかけてくる。
  その度に柴崎が返答し、意気投合している(柴崎は、この雨で大源太山は諦めた)。
  夕食は手作りカレライス、昨夜もカレー、明日も予定ではBCはカレー、4人共これには異論を唱え、 明日は「ウナギ」に変更しもらうと意見の一致をみる。
  夕方から雨が激しさを増し、明日の天候を気にしながら睡眠に入る。

2日目 8月14日(木)曇り〜晴れ夜雨
 朝食を済ませ、柴崎は大源太山に登り、我々の後を追うべき早めに小屋をでる。
 金元、加藤、神谷の3名は今年の春、平ちゃんがここから白樺避難小屋〜湯檜曽川新道〜土合と一人で下山時に大変苦労したルートを辿りながら、 その苦労話しを聞きながら下山する。
 白樺避難小屋までは3本の深い枝沢を横切り白樺尾根に達する。
 夏道は水平道に近いが、5月は雪面なので白樺避難小屋までは尾根を一つづつ超え、大変苦労したようだ。 (そのまま湯檜曽川まで雪面を降りたほうが安全で早いのではと感じた)ここで旧道と新道に別れる。
旧道は道が荒れているので一旦湯檜曽川に降り、新道を辿る。
 武能沢出合を過ぎ、春ごうごうと雪解け水が流れていた芝倉沢に着くが平チャンもビックリ、水が流れていない!何だコリャー。 あの苦労は何んだったのかー、と驚き、その時の沢の状態を聞き、大変参考になった。
 出合からすぐに東電監視小屋があり、そこから幽の沢出合手前の旧道に上がる。
 旧道をルンルン気分で一の倉沢出合BCに着く。BCには後発の何人がすでにBC入りしていて、 金井、西村は一の倉沢奥壁南稜を登攀中だった。
                        おわり
出発  
一ノ倉沢出合BCを出発、神谷、金元、柴崎
   蓬峠の登り 
土樽から蓬峠の登り、もうすぐ蓬峠
   蓬ヒュッテ内  
蓬ヒュッテ内の炊事
   足拍子岳  
8/14朝の足拍子岳(奥)とシシゴヤノ頭(手前)
   蓬峠  
蓬ヒュッテ前から蓬峠稜線越しに武能、茂倉岳を望む
   =金元  
今日、行く方向をさす金元
   蓬峠分岐点  
谷川岳と湯檜曽川方面分岐点の加藤、金元
   蓬峠の熊笹  
蓬峠を後に熊笹の道を湯檜曽川に下る
   枝沢  
ニッコウキスゲの咲く枝沢の斜面で一休み
   白樺避難小屋  
白樺避難小屋の神谷、金元
   水場  
武能沢出合い付近の水場
   湯檜曽川  
湯檜曽川の渡渉
   芝倉沢の出合い  
芝倉沢の出合い、5月は水が滔々と流れていたが今は枯れてる
   幽ノ沢出合  
幽ノ沢出合
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4.大源太山(七ツ小屋山の北の大源太山1598m)   (柴崎 記)
 メンバー:柴崎

 春合宿の縦走の時見てチャンスがあればと思った山で今合宿で新潟県側から再度、蓬峠へ登ってきたので 良いチャンスだと思い単独行で向かうことにした。

8月14日(木)
蓬ヒュッテを5時55分出発、前夜の雷雨の直後なのに雨具なしで向かったため、すぐ靴の中までビッショリ、 熊笹の刈払いが無いため腰上ほどの笹の中を手さぐりというか足探りで登っていく状態。
七ツ小屋山頂上を過ぎて分岐点で小休後従走路から離れてやや急な下り、むしろこっちの登山道の方が歩きやすい、 最低鞍部の先つまづいて東側に落ちるとかなり下まで行くなと思うところあり。
 頂上直下にてトラロープ2本、続いてチェーンが続けて2本、鎖場としてはいやらしいところだった。逆層というかスタンスが少ない。
 2本目のチェーンを越えたら、ひょっこり頂上に到着7時51分。
 雲行きが怪しいので8時05分戻りにかかったが下のトラロープを下りきったあたりからポツポツ、 最低鞍部先でついに雨具上下を装着後ひたすら戻る。
 七ツ小屋山頂上で小休後、熊笹の中の足探りで10時10分蓬ヒュッテ前着。  小休後小尾根をからんで行く下りで、ざれているところに白のスプレーペンキのマークはあるが、あまり登山道は整備されていない。
 11時15分白樺小屋着、ここで雨具を脱ぐことが出来た。
 次第に沢音が大きくなるが長い下りで昼過ぎの12時19分武能沢出合い着、腹も減ったので30分休み、行動食を食べた。
 湯檜曽川右岸につけられた道を小沢を何本か渡り芝倉沢出合の巡視小屋前を過ぎ旧道上に登り上がった所で小休止、 14時半一ノ倉沢出会いBCに到着し本体に合流。
大源太山  
従走路から少し入った所からの大源太山
   武能岳・芝倉岳を望む 
大源太山山頂から武能岳・芝倉岳を望む
   大源太山山頂  
大源太山山頂
   白樺避難小屋  
蓬峠から湯檜曽川に下る途中にある白樺避難小屋
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5.一ノ倉沢南稜登攀   (西村 記)
 メンバー : 金井、西村、三島
 8月14日
  夏合宿の登攀コースは南稜だ。昨日から雨が続き天候に不安を覚えるが取り付く。
  一ノ倉沢出合BC5:40発、南稜テラス7:30着。
  他に2パーティ先行していたがヒョングリの滝で追い越す。聞けばルートは我々と同じこと。
  三島さんは南稜テラスまで。

  1ピッチ目:フェースからチムニー。体が慣れていない為か動きがぎこちない。
  2ピッチ目:ファースから草付入口。ホールドが多く、落ち着いて越える。
  3ピッチ目:草付。突然曇りだした空が雨を降らす。ヒョングリの滝で会った2パーティはこの雨で降りてしまった様だ。
  4ピッチ目:雨は止まないが登攀を続ける。ハングの下から馬の背リッジに上がる所で、少しザイルの流れが悪い。
  5ピッチ目:リッジからクラック。雨で濡れたクラックの通過に難儀する。
  6ピッチ目:最後のフェース。雨はあがり最終ピッチは夏の陽に輝く壁に変わった。
  隣の6ルンゼとの間に青いザイルがフィックスされたまま放置されている、何故だろう。南稜登攀終了点10:30。
  1時間の休みを取って6ルンゼを下降する。テラス13:00.。一ノ倉沢出会BC着15:00。
テールリッジ取り付き  
テールリッジ取り付き
   テールリッジ 
テールリッジの西村
   1ピッチ目  
1ピッチ目
   2ピッチ目  
2ピッチ目
   4ピッチ目  
4ピッチ目
   5ピッチ目  
5ピッチ目 馬の背
   6ピッチ目  
6ピッチ目
   六ルンゼ  
六ルンゼ 下降
   懸垂下降終了  
懸垂下降の西村
   南稜テラス  
南稜テラスで登攀終了、金井
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6.入山/天神平〜谷川岳トマの耳   (原 記)

第一日目 8月14日(木) 晴後雨
メンバー: 石川誠 大和義孝 原和雄

 横須賀05:10〜本郷台06:00〜横横道〜第三京浜〜環状8号線〜関越道0点07:00〜09:30赤城高原10:00〜 10:48天神ロープウェイ駐車場11:00〜11:50マチガ沢出会12:10〜12:40一の倉沢出会いBCテント(泊)

 横横道路から本郷台の大和君の家に向かい、石川、大和、原の3名で第三京浜、環八道路を経由して、 関越自動車道に入り、赤城高原SAで朝食をとり、水上・湯檜曽を経て、天神ロープウェイ駅に10時48分に到着する。
 ここから装備を整えて11時出発。山岳資料館の先から近道に入り、旧道に出てからはただひたすら歩き、マチガ沢出会を経て、 一の倉沢のBCに着く。

第二日目 8月15日(金)天候:晴時々雨
 メンバー:
一の倉沢BC06:40〜07:03マチガ沢出会〜07:35ロープウェイ駅07:40〜07:50ロープウェイ天神平〜08:50熊穴沢避難小屋09:00〜 09:45天狗の溜り場10:00〜10:55肩の小屋11:00〜11:13谷川岳トマの耳11:30〜12:50熊穴沢避難小屋13:05〜 13:50ロープウェイ天神平13:55〜14:05ロープウェイ駅〜15:25一の倉沢BC

 旧道の清々しい朝の木漏れ日の中の道を、ゆっくりとロープウェイ駅に向けて歩を進める。
思えば一の倉沢の岩壁に思いを馳せて、幾度となく通ったこの道を、思い出しながら歩く。
 08時からの運転と思っていた、ロープウェイは既に運転をしていた。早速、往復切符を購入して乗り込む。約10分で天神平である。
 リフトに乗らず所々木道の敷かれた道に沿って、山腹をトラバース気味に登る。しばらく行くと天神峠からの道と合流する。
 ブナの木々が美しく、道端に咲く花々をカメラに収めながらゆっくりと登る。
 やがて熊穴沢避難小屋である。何組かの登山者が休憩している、私も小屋の中に入り休憩し水分補給をする。
 ここら辺りから勾配もきつくなり、山頂までの苦しい登りとなる。所々岩場が出てくるともうそこは天狗の溜り場である。
 ブナの林から潅木帯になり、直射日光を浴びて暑いことこの上もない、谷川から時折吹き上げてくる風が冷たく涼しい。
 正面の急勾配の瓦礫の斜面が現れてくる。昔は笹原の草原状の小道であった、と記憶しているが私の記憶違いか。 今は木の階段でその段差が大きく歩き難いことこの上もない。
 振り返れば赤城山、上州武尊山の山々が、正面左に谷川を挟んで万太郎山、仙の倉山の稜線を眺望された。
 途中で会った女性のグループと、肩の小屋まで更にビスタリ、ビスタリと登り、肩の小屋で水を補給して、11時13分、谷川岳のトマの耳に立つ。
 山頂にて昼食をとり、11時30分、「午後は時々雷雨となりそうだから出来るだけ早く下山したほうが良い」とアドバイスをして、  女性のグループに別れを告げて、下山の途に付く。
 時間も早いので西黒尾根から巌剛新道をと思ったが、当初の計画通り往路を下山することにした。
 山頂直下の階段は段差も大きく、ガクガクと膝にきくが、ゆっくりと慎重にWストックで下山する。
 無事にロープウェイ駅に下り、旧道を一人、ぼちぼち行くかと、山岳資料館の前まで来ると見たような顔に出会う。 白毛門のゼニイレ沢に入った金井、西村の両君である。よい連れが出来た、と3人で昔話をしながら歩いていると、 もうそこは一の倉沢のBCであった。テントキーパーの歓迎を受けて、今日の一日がおわった。

原、石川  
「入山」谷川岳ロープウェー駅からBCに向かう原、石川
   道標 
「入山」ロープウェー駅から10分ぐらの所の道標で近道に入る。
   原  
8/15早朝 BCを出発する原
   旧道の木漏れ日  
旧道の木漏れ日
   谷川岳肩からの天神山  
谷川岳の肩から振り返ると天神山と天神平が見える。
   谷川岳トマの耳  
谷川岳頂上トマの耳の原
   マナイタグラ山稜  
天神尾根からのマナイタグラ山稜(左)とオジカの頭(右)
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7.ゼニイレ沢遡行   (西村 記)
 8月15日
 メンバー:金井、西村
  合宿のメニューの一つのゼニイレ沢遡行する。
  ゼニイレ沢は一ノ倉沢の対岸に見える沢で、白毛門に突き上げている。
  一ノ倉沢出合BC5:30発、ゼニイレ沢出合6:00、沢は小一時間ガレ場を歩かされるが、 赤土のゴルジュを過ぎると、源頭部までおよそ2時間、素晴しいスラブが続く。
  水量はスラブの中心を濡らす程度で巻く所も無くフリクションを利かせてダイレクトに登る。
  振り返れば谷川東面が一望だ。スラブが終わると草付まじりの60m奥壁が待っている。続くブッシュを越えれば頂上真近の稜線だ。
  白毛門山頂10:00着。土合へと下る。
  途中去来する驟雨に雨宿りを重ね、谷川岳登山指導センターで偶然に会った原さんと帰路を共にした。
  一ノ倉沢BC15:00着
ゼニイレ沢  
一ノ倉沢出合から見たゼニイレ沢(正面)と白毛門
   金井・西村 
BCを出発する金井・西村
   ゼニイレ沢入口  
ゼニイレ沢入口
   ゼニイレ沢下部  
ゼニイレ沢下部
   ナメ滝中間部  
ナメ滝中間部
   =ナメ滝上部  
ナメ滝上部
   上部岩壁  
上部岩壁
   白毛門頂上  
白毛門頂上に立つ金井
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7.湯檜曽川本谷遡行(ゴボウ沢出合いの二股手前より従走路へエスケープ)   (柴崎 記)
 8月15日(金)
 一ノ倉沢出合いBCで朝食のうどんを食べて準備、5時23分石川代表と出発、旧道から巡視小屋へ下って途中小休をまじえて7時20分武能沢出合い着。
 入渓準備をして武能沢を少し下って本谷と合流、少し行って直ぐに滝、しょっぱなからA−0の登り2回連続、 ここではロープ使用、確保地点から藪の中、ゴルジュを高巻いて沢床へ。
 小休中に富山労山の男女二人組みにあっさり抜かれた。
 高巻きから沢床に戻るのにアップザイレン2回やってしまった、2回とも古いシュリンゲ発見しているので、人間大して変わらないものだと思った。
 2回目の高巻きからアップの時10m2段から峠沢大滝上まで巻いてしまったらしい、 釜を持った小滝から小さい河原で10m程の滝に出て17時55分少し戻って岩棚の上で泊となった。
 夕食作りから夕食まで雨、しかしその後遠雷あるも2時半頃少し降ったぐらいで雨量は少なかった。
 BCはすごかったらしい。

 8月16日(土)
 目覚めてはいたが明るくなるまで待って朝食の準備、味噌ラーメンに餅を2個入れて食べ、5時55分発、
 昨夕の10m程の滝は左側から良く見て取り付いたらあっさり越えられた。
 その後右岸からの小沢の所で小休、柴崎、空身で河原状を少し行ってみたが左からの沢が無いため、 入口から藪があるこの小沢を利用してエスケープすることに決定、
 このエスケープルートは背丈ほどの滝がいくつもあり、しだいに苔むしてきて、ホールドが無いと考えさせる滝もある。
 水が切れる前に0.5L程、水筒に入れた、助かったのはこの沢はルンゼが上部まで続いており高度がかなりかせげて 藪漕ぎに入り少しで左に刈払いが見えたので左にトラバースしたら縦走路に出た8時20分。
 そこで靴の履き替え、ヌンチャク等はザックに入れてパッキングやり直して8時50分発、
 下りから少し登り返して送電線鉄塔に、それから少し下り9時30分清水峠着。
 石川代表はトランシーバーでBCとの交信を試みるが連絡取れず、旧国道を下るが何が旧国道だ、もうほんの一部しか残ってないではないか、 何本もある小沢の横切りだってズッコケれば怪我するぞ。
 清水峠から40分程下った所で小休、そこでやっとBCの千田さんと連絡が取れた。
 白樺小屋〜武能沢出合〜芝倉沢出合〜巡視小屋先から新道と分かれて旧道上へ。
 旧道で我々を迎えに来た原、杉山さんと合流。
 一の倉沢出合でBCは撤去されていたが我々を待っていた千田さんと合流、紅茶とオレンジを頂く、有難う御座いました。
 また、旧道からザイルを持ってもらった杉山さん有難う御座いました。
 もう歩きたくない気持ちなのだが雷雨の中トボトボと歩いて17時10分ロープウエー駐車場に着く。

 後記
 入渓前日の雷雨により夏季として湯檜曽川の水量が多目だったかもしれない?
 遡行中1回泳いだが泳ぎに関しては2年前の万太郎谷の経験が生かされていなかった、ザックのウエストベルトを締めていても、 ザックは上に持ち上げられるため、ヘルメット後端を持ち上げられ前が見えなくなる。
 今回も前が見えず手が水中の岩棚に触れたから良かったものの少し間違えると溺れる、ヘルメットは外して行うか、 ザックを下ろしロープを付けて泳ぎ、ザックを引き寄せるとか考えられるのだが、取り外し式浮上がり防止ふんどしを考えて見様かと思っている。
 食料に関しては入渓用に別に考えた方が良かったと思う、ただ余り少量だと自分はだめなのだが。

  
BCを出発する石川、柴崎 
  
 
       
うなぎ淵
     
  
   =  
滝の大きさを人間と比べてください。  
     
柴崎が歩いているの分かりますか?  
     
  
     
  
    
柴 崎
     
名残の雪渓  
     
石川
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9.幽ノ沢出合・一ノ倉沢散策  (千田 記)
 8月15日(金)
 5:00金井、西村パーティ銭入れ沢登攀目指しテントを後にする、続いて5:30石川、柴崎パーティ湯檜曽川 本谷遡行に向け出発、天神峠経由谷川岳肩を目指し原OB会員単独で出発する。
 ベースに残った金元、大和、三島、神谷、加藤、田中、千田の7人はゆっくり出会い散策としゃれ込む。
 8:20ベースを出発、一の倉沢出合を巻き込み、しっとりとした林道を夏とは思えないような木の間越しの柔らかい陽射しと マイナスイオンを全身で受け幽の沢出合に8:50到着。
 幽の沢の岩壁が見える所まで遡行しようかとの声も出たが全員パス、昔登攀した岩壁のルートは何処だのとか そのときの苦労話しに花が咲きしばしタイムスリップする。
 8:50 たっぷり景色を堪能し一の倉沢出合え向け林道を逆戻り、一の倉沢出合からひょんぐりの滝が見える所まで行こうと言う事になり、 一の倉沢右岸を飛び石伝いに遡行したり、高巻きやら左岸えの渡渉やらで結構楽しい遡行が、出来た。
 ひょんぐりの滝は雪渓に覆われていたが溶け出した水の流れは冷たく爽やかな風が吹き降ろしてきて、 噴出していた汗があっと言う間に引っ込んで肌寒いぐらい。眼前には一の倉沢の奥壁が覆い被さって来る。
 そのうち雨がぽつぽつと降り出し眼前に広がっていた一の倉沢の奥壁があっと言う間にガスに包まれ壁の上部が濡れて光り出し 滝となって水が流れ出した。
 11:45 寒くなってきたので下山開始、途中金井パーティ、石川パーティと交信したが金井パーティはぜにいれ 沢の登攀を終了し稜線に抜けたとの連絡あり、石川パーティとは連絡が取れずちょっと不安になる。
12:30 沢の出合散策パーティ、ベース着。
      
一ノ倉沢出合から幽ノ沢に向かう旧道を行く
    
旧国道の名残を残す石垣跡とその標識
      
幽ノ沢出合いで休憩し記念撮影
    
幽ノ沢の岩壁のアップ  
      
岩壁がよく見える所まで遡行積もりだったが時間が掛かりそうなので記念写真を撮り引き返すことにした。
    
幽ノ沢出合から戻り一ノ倉沢を少し奥まで行く、一ノ倉沢の遡行(出合いから少し奥に入った所)
      
ヒョングリの滝少し手前の残雪、散策はここまでとし戻った。
    
衝立岩(中央)コップ状岩壁(右)がまじかに見える。
      
ヒョングリの滝少し手前の残雪の前で各人思い思いのポーズを取る、左から金元、神谷、大和、田中 
      
左から加藤、三島、千田 
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10.ベースキャンプ生活
 8月12〜16日
 BCは今は殆んど使用していない24,5年前のOBにとっては懐かしいカマボコ天幕8〜10人用を持参しメインテントとして一ノ倉沢駐車場前の広場に張り、 サブとして登攀隊 のテント、15日の夕方には鈴木、浦野隊のテントを張った。
 BCでの天候は午前中は大体晴れているが、午後になると曇り午後3時ごろから激しい雨になる、大体毎日これの繰り返しである。

 (千田 記)
 思い入れ
 がんの摘出手術を受け予後2年と先刻されたが、抗がん剤の服用が功を奏したのか、その2年が8月14日になる。 主治医に相談した所、抗がん剤の服用期間を調整してくれたので、自分自身の術後生還記念も兼ね今回の合宿には特別な思い入れで参加した。
 入山は現役、OBとメンバーは異なっているが今回は一の倉沢出合いをベースにそれぞれのメンバーが60周年記念行事を合言葉に、 それぞれの思い入れで合宿に参加した。
 現役から春の総会で60周年記念夏合宿の計画が立案された時から、私はテントキーパーとしてでもこの合宿に参加したいと心に決めていた。
 谷川岳一の倉沢をベースに谷川岳周辺の岩壁、沢登り、尾根歩き、沢の出合いめぐり等現役からOBまで幅広く自分達に合った 行動が出来る様に計画が進められて来た。
 OB会員達は快適なテント生活が出来る様にと大型のテントや生活道具を小型台車を使って一の倉沢出合まで引き上げた。
 私自身は久方ぶりのテント生活が出来る歓びで、準備にも一段と熱が入り個人装備から天神峠まで同行してくれるメンバーの 食料調達から個人の行動食まで、あれやこれやと楽しい準備が出来た。

 8月12日
金元、加藤、神谷、柴崎の4名、先発でBC入り。一の倉沢出合駐車場路肩に大型のカマテンを設営する。
 先発隊は翌13日に、土合に戻り列車で土樽まで行き、蓬峠で一泊しーBCの予定との事。
8月13日
 天神峠散策パーティ千田、田中(勝)、下越田の3名16:15にBC入り。
 テントの中は先発隊の荷物が整理されていたが水浸しになっていた。
 テント内の状況を良く見ると内張りを止めるくくり紐の所から水がぽたぽたとたれている、まるであばら屋の雨漏り状態。
 タオルで水を絞りだし、水がたれている所にコッフェル、鍋、食器などを置き、水を受ける。
 テント内を物色したらブルーシートが出て来たのでそれをフライトシーの上から覆いストックをポール代わりにして張り炊事スペースも確保する。 なんとか落ち付いたので夕食の段取りに入る。
 そうこうするうちに翌日入山予定の三島、金井、西村の現役組が到着する、現役組はゴアテックスの真新しいテントをバチッと張る、 水も滲みてこないとか、うらやましい。
 雨が一段と激しくなってきた。雨を避け和気合い合いと飯を食べていると足元が水浸しになっている、 周りを見ると舗装道路や路肩を雨水が濁流となって流れはじめている。
 飯を早々に切り上げテント周りの水みちを整備し直しテントの中に潜り込む。
 雨だれは予想どうり受け皿に溜まっていたが、敷物の銀マットが水浸し、マットを剥がしタオルで水を絞り出し、エヤーマットを敷きつめる。
 雨は小康状態になって来たが雷鳴が近くで激しさを増して来た。早めに就寝。
 8月14日
現役組の登攀パーティを送り出し、レトルトのご飯に納豆、漬物の山ではちょっと贅沢な朝飯をゆっくり食べ、 昨日登ってきた林道を散策気分で天神峠へ向かう。以下
2.天神峠の項参照
 一の倉沢のテント場には14:10頃到着する。まだ日は高い、既に蓬越えパーティが帰幕しておりヤッチョの出迎えを受ける。
 夜は今回の合宿参加メンバーが略揃い大いに盛り上がる。
8月15日
5:00金井、西村パーティ銭入れ沢登攀目指しテントを後にする、続いて5:30石川、柴崎パーティ湯檜曽川 本谷遡行に向け出発、天神峠経由谷川岳肩を目指し原OB会員単独で出発する。
 ベースに残った金元、大和、三島、神谷、加藤、田中、千田の7人はゆっくり出会い散策としゃれ込む。
以下9.幽ノ沢出合・一ノ倉沢散策の項参照
 12:30 沢の出合散策パーティ、ベース着。ぜにいれ沢パーティと交信したが連絡つかず、時間的には東黒尾根 を下っていると思われる。石川パーティとは依然連絡が取れない。
 午後になり浦野、鈴木(輝)の二人がひょっこり顔を出す。呉策新道ー谷川岳ー巌号新道−湯檜曽入りの計画 だったが時間的に間に合わないと判断しベース直行に変更したとか。
 そのうち森林パトロール隊の方が、肩に登っている原会員から事付けがあったと、 わざわざ立ち寄ってくれてビックリするような土産話をして言ってくれた。
 2〜3人の女性パーティと一緒に登山中との事、テント周りは一瞬どうなっているのか、 憶測も飛び交い楽しい雰囲気になり、これは聴き正さなければと原さんの帰りを楽しみにして待つ。
 そのうち金井パーティと一緒に原さんも帰って来る。
 夜は原さんの話と、歌なども久しぶりに飛び出し、大いに盛り上がり、にぎやかな宴会となった。
     一ノ倉沢の4変化を紹介する。
1.朝もやに霞む一ノ倉沢(画をクリックすると拡大します)
    
2.霧が上がり朝日に輝く一ノ倉沢(画をクリックすると拡大します)
      
3.快晴で昼時の一ノ倉沢 
 
4.夕立でスラブに水流が出来る一ノ倉沢
      
登攀隊テント(左)とメインテント(右)背景は笠ヶ岳と白毛門
    
  15日 鈴木、浦野隊のテントが増す 
      
通行規制となり車の通らない車道で団欒
     
  
      
14日と15日の夜は宴会で盛り上がる 
     
  
       
 
     
  
       
 
     
  
      
「岳人の歌」を熱唱する金元 
     
  
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10.撤収/サポート/打ち上げ
8月16日(土) 晴後雨

撤収  (千田 記)
 10:15 金井、西村、三島、田中、浦野先発で下山、入れ違いに杉山ベースに入ってくる。石川パーティとは 相変らず交信出来ず。
 13:20 残留組金元、神谷、大和、加藤、鈴木の5名がテント用具一式を台車に積み込み、湯檜曽温泉に向け 先行 出発。
 台車はロープウエイ駐車場手前のお土産店に止めてある加藤の車まで運ぶ。
ここで、湯檜曽川遡行隊の荷物を撤収したときに石川の車のキーも一緒に持って来てしまった事に気づき、鈴木がキーを返しに一の倉沢出合まで戻る。
 その他の者は加藤の車で永楽荘に行く。一方鈴木は一ノ倉沢出合で千田にキーを預けた後ロープウェイ駐車場まで戻り、 そこからバスに乗り湯檜曽温泉まで行き永楽荘に着く。
 原、杉山の二人は石川パーティを向かえに芝倉沢方面へ向け出発。残された私(千田)は湯檜曽川石川パーティと 何とか連絡を付けようと思い、湯檜曽川が見渡せるところまで林道をマチガ沢出合近辺まで下り交信をするが入感無し。
 15:10頃になり白樺尾根の新道、旧道の分岐に付いたとの交信があり一安心する。
 早速原、杉山パーティにも連絡しベースに戻り出迎えのお茶の準備にかかる、空模様が怪しくなり15:30頃より雨が降り出して来る。
 トイレ脇の庇のある所に移動し石川パーティの帰りを待つ、雨が本降りとなる頃一の倉沢出合に石川パーティと 出迎えに行った原、杉山の二人も疲れているが元気な顔をみせた。
 早速、甘い紅茶でもてなし疲れを癒してもらう、雨が激しくなり早々に下山する事にしたが、私は丁度トイレの 清掃に来ていた水上町役場の人の運転する車に便乗させて貰い、車で一気にロープウェイ駅まで運んでもらった。
 17:10雨の中、徒歩組みの4人がロープウェイ駅に到着、湯檜曽の永楽荘に向け車を走らせ17:40無事 永楽荘に到着全員の出迎えを受ける。

湯檜曽川遡行サポート  (原 記)
メンバー: 石川、柴崎、杉山、原和、千田
一の倉沢出会〜蓬峠・清水峠旧道分岐〜一の倉沢出会〜土合〜湯檜曽

一の倉沢出会BC13:20〜14:00蓬峠・清水峠旧道分岐15:05〜15:45一の倉沢出会BC16:15〜17:10天神ロープウェイ駐車場17:15〜17:35湯檜曽 旅館永楽荘 (泊)

 昨夜の雷と豪雨で、湯檜曽川本谷パーティーの石川、柴崎が心配で、朝目が覚めてからもずっと無線で連絡を取っているが、 感度なく気をもんでいると、もう正午である。
天気も何とかもっているので、昨夜の雨で濡れたテントゃザックなどを干して、撤収の準備にかかる。
 13時先発の撤収班は一の倉沢から下山する。
 残留班は千田を無線連絡に残し、杉山と原の二人で迎えに行くことにする。13時20分一の倉沢を出発。旧道を蓬峠に向う。
 千田と連絡を取りながら旧道を進み、幽の沢の出会を出て、尾根を回りこんだ辺りで千田から連絡があり、現在も感度なしと言う。 この間、千田と何度も交信する。
 武能岳の斜面に出たとの連絡は、午前11時頃の状況であるが、もうそろそろ二人が現れてもいい時間と考えているのだが?
 旧道の蓬峠・清水峠分岐に着いたのが14時。この分岐で待つのは旧道を来ても新道を来てもここなら必ず合流すると考えたからである。 待つこと50分、下から声が聞こえてきたと、下を覗くと石川、柴崎が登ってきた。14時55分旧道の分岐に着く。「ご苦労様」と握手を交わし休憩する。
 旧道を歩きながら「昨夜の雷雨はどうだったのか、増水を心配したが上流では」と聞いてみたがたいした事はなかったようである。
 一の倉沢の出会で千田の歓待を受け、全員下山する。
 ロープウエイの駐車場で千田は杉山の車で、我々石川、柴崎、原は石川の車で湯檜曽の永楽荘に急ぐ。
 合宿の残留メンバーで打ち上げの宴を盛大に行い終了する。

 8月17日(日)
 合宿を終え久しぶりに充実した朝を迎える。朝食後現地解散、それぞれが車やら列車やらで思い思いに帰路に付く。

      
16日朝、テントのごみを持って下山する(左から)三島、金井、西村、浦野、田中 
    
盛大な打ち上げを行い記念撮影
(上段左から)鈴木、柴崎、神谷、杉山、加藤
(下段左から)大和、石川、千田、金元、原 
    
永楽荘の前で鈴木(左)、千田(右) 
    
永楽荘の前で大和(左)、杉山、千田(右)  
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